身近な自然、ビオトープのはじめ方と体験談

生き物
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こんにちは!

みなさんビオトープって知ってますか?

私は最近知ったんですけど、ちまたでは数年前から人気みたいですね。

今回はドジョウたちを外でお世話しようとビオトープに挑戦しました。

池はないけど庭やベランダでいつでも自然を感じたいなという方やビオトープに興味はあるけど何をどうしたらいいの?という方の参考になればうれしいです!

ビオトープってなに?

ビオトープとはドイツから環境・野生生物保護目的で始まったそうです。

ギリシア語で「bio」(命)と「topos」(場所)という言葉を組み合わせた造語で、日本語で言うと「生物生息空間」となります。

その地に住む生物が安定して(自然な状態で)生息できる空間を指すのですが、言っちゃえば森も池も川も海も生き物の暮らしを支えている空間は全部「ビオトープ」となるそうです。

今回挑戦するビオトープはそんな壮大なものではなく、自宅の敷地に置ける小さな自然を作るということなんですが、なんだか難しく感じてしまいますよね。

簡単に言うと今回の場合池を作ってみよう!ということです。

用意するもの

材料

容器・・・入れる生き物のサイズ・数に合わせたもの1個

底砂・・・容器の底から2cm~5cm程度

カルキを抜いた水・・・容器に対して7~8割程度

隠れ家として

石や岩・・・適量

水草・・・適量

その他

すだれなどの日よけ・・・季節や置く場所に応じて

ソーラーろ過機・・・水質の状況に応じて

では、一つ一つ見てみましょう。

容器

まず生き物が暮らせる容器を用意します。

ビオトープ用として販売されている容器もホームセンターなどで見かけますが、生き物がのんびり暮らせたら発泡スチロールでもタライでもOKです。

トロ舟と呼ばれるプラスチック製の大きな箱を使用したり、睡蓮鉢(大きな底に穴のない鉢)を使用するのが人気のようです。

(下の画像がトロ舟です。本来はコンクリートを作る時などに使われるものだそうで、プラスチック製で作りはかなりしっかりしています。そのほか野菜を洗ったり洗濯をしたりと使い道は様々。)

容器は価格は0円から(家にあるものやお店でもらえる場合は発泡スチロールなど)用意できるのでお財布と相談もしやすいです。

容器の特徴を簡単にまとめると(緑の文字がいいところ、赤字が注意するところです)

プラスチックの鉢

軽い

価格が安い傾向にある

屋外に置くので雨風にさらされたり直射日光を浴びて劣化しやすい

素焼きの鉢

重い

価格が高い傾向にある

割れなければ、作りが丈夫なので屋外で長期間使える

おしゃれなものが多い

断熱効果が高い

トロ船

本来屋外使用を目的として作られているので丈夫

おしゃれなものが少ない(木枠をつけておしゃれにしている方もいます)

発砲スチロール

軽い

断熱効果が高い

比較的安価で手に入る(場合によっては無料で手に入る可能性も)

穴が開きやすいなど劣化しやすい

見た目的におしゃれとは言い難い

生き物がのびのび生活できるサイズなら100均のプラスチック収納ケースでも穴のないプランターでも使うことはできます。

容器を選ぶうえで注意したいこと

選択肢が多いと容器選びに悩んでしまいますが、注意点をあげるとすれば

重さ・・・(移動を考えている場合)

大きさ・・・(十分にお世話できる大きさ、かつ置くスペースに合ったもの)

材質・・・(屋外に設置する場合日光にさらされることになります。容器の材質や品質によっては劣化して割れたり変形してしまう可能性があります)

断熱効果も考えておかないと、夏に水温が高くなりすぎて気づいたらお湯になっていた、なんてことにもなります。(地面がコンクリートの場合は下にすのこなどを敷いたり、直射日光対策はすだれなどの日よけを使用することで解決できます)

そのほかこだわりたい場合は外観(容器のデザイン)も自分に合ったものを選ぶと眺める時の癒し効果がUPします。

移動方法・・・場所を移動したい時や、引っ越しをする場合などに困らないように移動方法についてはビオトープを始める前に考えておいた方がいいいかなと思います。

廃棄方法・・・管理できなくなった場合や生き物の飼育をやめた時に容器の廃棄方法で困ることがないように、容器を処分する時のことも考えた容器選びをおすすめします。(だれかに譲る・ゴミとして捨てられるか・フリマアプリを使う・リサイクルショップで売るなど)

底砂

底砂については飼育する生き物の生活に合わせたものを用意することが一番いいかと思いますが、よくわからない場合は赤玉土を使用すればお世話は比較的簡単かなと思います。

底砂の簡単な種類と特徴は以下です。

赤玉土(赤茶色の土)

弱酸性

水草を植えたい場合に適している

バクテリアが定着しやすい

土なので水が動いた時に崩れたり濁りやすい

グリーンウォーターになりにくい

グリーンウォーターとは??

グリーンウォーター(青水あおみずとも言います)とは水中に植物プランクトンを豊富に含むことで水が緑色に濁ることです。

メリット

メダカや金魚のエサ(特に稚魚に最適)になる。

プランクトンが魚たちの食べ残したエサやフンを分解してくれたりと水質を良い状態に保ってくれる。

デメリット

緑色に濁るため魚たちが鑑賞しにくくなる。

プランクトンが増えすぎると水中が酸欠になって逆に魚たちに悪影響を与えてしまう。

質の悪いグリーンウォーターは臭いこともある。

ソイル(天然の土を丸い粒上に焼き固めたもの)

水草が育つのに必要な栄養が含まれているので水草がそだちやすい

メダカの色がよく映える

コケが出やすい

栄養は1~2年でなくなるので定期的に交換する必要がある

荒木田土あらきだつち(関東地方の田土。粘土が強く重い土)

栄養が豊富に含まれているので水草の育成に向いている

コケが出やすい

水が動くと濁りやすい(泥水みたいになる)

掃除などの管理が難しいのでどらかというと上級者向き

田砂・川砂

水が動いて舞い上がっても水が濁りにくい

粒が細かいのでフィルターを設置する場合つまりの原因になるかも

明るめの色なので魚の色も薄くなる(白っぽくなる)

底砂を選ぶ上での注意点

使用する土に肥料が含まれていないことを確認してください。

肥料が含まれている場合、水に肥料が溶け出して生体に悪影響を及ぼす可能性があります。

園芸用の土を底砂にする場合などは特に注意が必要です。

ドジョウなどの水の底の方で生活する生体を飼育する場合は底砂で体を傷つけないかも気をつけて下さい。

砂利の種類によっては粒が角ばっているので、底砂に潜り込もうとしたり体をこすりつけた際にけがをする可能性があります。

カルキを抜いた水

これは必須です。

水道水を貯めたもの(バケツでもペットボトルでも)を日光が当たるところに1~2日程度置くとカルキが抜けます。

それか飼育する生体が住んでいる水が汲める状態ならそれを使用するのがいいと思います。(水路とか川とか)

隠れ家

必須ではないですが、岩・石・水草などの隠れ家を置いてあげると生き物が安心します。

屋外で飼育する場合のビオトープはどんな外敵がくるかわからないのでできるだけ置いてみてください。猫とか鳥とか虫とか外には危険がいっぱいあります。

置きすぎると掃除が大変になったり泳ぐスペースがなくなったり生き物の鑑賞がしづらくなるのでほどほどに・・・

季節や状況に応じたもの

夏の暑い日差しや水中のバクテリアが思うように定着しなくてフンが溜まる一方・・・など状況に応じてその他の物を使用すると魚たちが生活しやすくなります。

すだれ

ここ数年で夏の暑さがしんどくなりましたよね~

ふと外のビオトープの水を触れたら、ぬるい・・・というかお湯になってる!という経験をしました。

幸い生き物たちは頑張って耐えてくれたので助かりましたが(ごめんよドジョウたち)速攻日よけを用意しました。

完璧に日光を遮ってしまうと水草の成長にもよくないし、風を通すためにも隙間の程よくあいたすだれよしずがおすすめです。

設置後水温が極端に上がることもなくなりました。

暑さ問題は下からもきます。

もしビオトープをコンクリートの上に直接置いている場合や、これから置く場合は下にすのこなどの『ビオトープ容器とコンクリートの間にワンクッション』を設置することをおすすめします。

夏のコンクリートは本当に暑いですよね。

私が使用している容器がプラスチック製だったことも大きく関係していると思うので、水温を確認しつつご判断下さい。(水温計?確認するなら指でOKオーケー)

ろ過器・ポンプ

水が明らかにグリーンウォーターとは違う濁り方をしている・・・なんだか水が臭い気がする・・・などの場合は水中のバクテリアが定着していないか、飼育している生体が多くて水質を良くする処理が追い付いてない可能性があります。

そういった場合はソーラーポンプを使って水を循環させたり、水中に酸素を送り込んでバクテリアや飼育している生体の手助けをしてあげましょう。

屋外で設置する場合は電源がないご家庭も多いかと思います。

そんな場合でもソーラーなら晴れている日に動くので安心です。

少し曇っただけで動かなくなるものから動作音が気になるものなど色々特徴があるので、商品の口コミや使用した体験談などを参考に選んでみてください。

高価なものになると日中蓄電して夜も稼働してくれるものもあるようです。ほしい

ろ過器として使用したい場合は機械が詰まらないようにあらかじめ入れ物に目の細かいフィルターを設置したものの中にソーラーポンプを入れる等ひと工夫をしてみてください。

(下の図はデジタル音痴が書いたソーラーろ過機作成方法の精一杯の図です)

【自分の場合】用意したものと費用

ざっくりビオトープを始めるにあたって必要な物を紹介させていただきました。

今回のビオトープを始めるきっかけは息子のつかまえてきたドジョウだったのですが、自分的に『飼ってはあげたいけど極力予算をかけずになんとかならんか』を考えたので用意したものと費用は以下の通りになります。

自宅にあったトロ船・・・¥0 上の方にある写真のものです。

自宅にあった赤玉土・・・¥0 いつの物か、何に使った残りなのか不明

ペットボトルのカルキを抜いた水・・・¥水道代分 屋内水槽用に貯めておいたもの

隠れ家の石&岩・・・¥0 自宅の畑や庭に落ちていたものを選別・洗浄

水草・・・¥196 ホテイ草2株。のちに悲劇が起こる

すだれ・・・¥0 家にあったいつのかわからない竹でできた柵を使用

ソーラーポンプ・・・¥1,838 Amazonで購入

下に敷いたすのこ・・・¥0 自宅にあったいつのかわからない用途不明のもの

飼育している生き物たち・・・¥0 自宅周辺で息子がつかまえたドジョウとエビとオタマジャクシとその他よくわからない虫たち

エサ・・・¥0? 室内の水槽で飼育しているドジョウたちと同じもの(乾燥ミジンコ)

今のところかかった費用は¥2,034でした。

価格については購入したお店やセールの状況などによって変動するので、参考程度によろしくお願いします。

完成したばかりのビオトープがあまりに濁りすぎてて「何をどこで間違えたんだ・・・」と愕然としましたが、赤玉土が舞い上がっていただけで数時間もしたら澄んだ水に戻りました。(アイキャッチ画像がそれです)

ネット画像でビオトープを検索するとおしゃれなレイアウトの物がぞろぞろ出てきますが、少しづつ鑑賞レベルをあげつつ生き物も住みやすいように改造すればいいので、初めての場合は『思ってたんと違う』程度でいいと思います。

ホテイ草は一株で十分だったかも体験談

浮草として定番のホテイ草が近所のホームセンターで一株¥98のセールをしていたので二株買ったのですが、これがバイオテロばりに増える増える。

それぞれの株から子株が生まれて購入から3か月も経つと大小合わせて50株はかるくありそうです。

捨てるのももったいないしと納屋にしまってあったタライから他にも使える容器を適当に選んで引っ張り出して水を張って枯らさずに置いてますが、もはや浮かばせておくスペースもなく困ってしまいました。まさにこれはドラえもんのバイバインのようです。

水質の相性が良かったのか原因はわかりませんが、購入する際はこのように増えるかもしれないことをお伝えしておきます。

まとめと注意点

身近な自然、ビオトープ。

用意するものに決まりはないので手軽に少ない予算でも始めることができます。

が、ここで大切な注意点があります。

飼育できない状況になった場合に生き物たちを放流しない。

引っ越しなどで管理できなくなった場合の道具などの処分方法を決めておく。

上記2点は本当に大事なことです。

飼っている生き物を自然に放してしまうと、生態系は壊れてしまうかもしれません。

購入した生き物・離れた地域でつかまえた生き物を飼っている場合は、絶対に逃がしたり放したりしないでください。

また、大きい入れ物を用意したら粗大ごみになる可能性があります。

地域によっては処分が面倒になるかもしれません。(陶器の入れ物とか特大のトロ船などなど)

あらかじめ

【使わなくなった場合に譲渡するか売るか捨てるか&その方法】

【飼えなくなった場合は生き物たちをどうするか】

を考えてから楽しいビオトープを始めてください。

うまくいけばカエルやトンボが卵を産みに来たり、虫が遊びにきてくれるかもしれません。

季節の変化とともに自然に触れることのできるビオトープ、おすすめです。

では、最後まで読んでいただきありがとうございました!

プロフィール
この記事を書いた人
あびう

男児二人育児中のアラフォー主婦
寝ること、食べることが大好き
面倒くさがり、のんびり屋ながら何かに挑戦しようとブログを開始

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