何気なく過ごす毎日、そんな中にも「あー明日嫌な予定があるんだよなー・・・明日がこなければいいのに」
なーんて思ったことないですか?
今回はそんな「明日どころか2分1秒後が来ない!」時間ループもののおもしろい映画を観たのでご紹介します。
・難しい話じゃなくて、気楽に映画を観たい気分の人
・何かを始めようとしているけど、少し背中を押してほしい気分の人
・タイムループ系の話が好きな人
・舞台的な演出が好きな人
・短めの映画を観たい人
この映画には暴力表現も性的表現もないのでゆったり楽しめます。
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映画紹介
公開年 2023年
監督 山口 淳太
脚本 上田 誠
ジャンル コメディ・SF
上映時間 86分
あらすじ
京都・貴船にある老舗旅館「ふじや」では今日も従業員が宿泊客をおもてなしするべく、せわしなく働いていた。
仲居のミコトは仕事の合間ふと、宿の裏にある川に立ち寄る。
仕事に戻り番頭と会話をしていると、気づけば川に再びたたずんでいた。
「ふじや」の従業員、宿泊客、貴船の一帯を巻き込んだ「2分間のループ」が始まる。
このループはどうして起きたのか?
2分1秒後は訪れるのか?
登場人物
ミコト(藤谷 理子)・・・主人公。老舗旅館「ふじや」の仲居。結構冷静。
チノ(早織)・・・ミコトの同僚。推し活中。
番頭(永野 宗典)・・・その名の通り「ふじや」の番頭。大学生の娘がいる。
料理長(角田 貴志)・・・「ふじや」の料理長。そこまで賢くはない。
エイジ(酒井 善史)・・・板前。理数系の頭を買われてループの原因と解決法を探る。
タク(鳥越 裕貴)・・・料理人見習い。何か隠し事がありそう。
キミ(本上まなみ)・・・「ふじや」の女将。おっとりしているけどしっかりもの。
ノミヤ(諏訪 雅)・・・クスミと宿泊中にループに巻き込まれる。
クスミ(石田 剛太)・・・ノミヤと宿泊中にループに巻き込まれる。
オバタ(近藤 芳正)・・・最近スランプ中の作家。担当編集のスギヤマと宿泊中にループに巻き込まれる。
スギヤマ(中川 晴樹)・・・オバタの担当編集。入浴中にループに巻き込まれる。
ヒサメ(久保 史緒里)・・・貴船神社を参拝する謎の女。
ネタバレありの感想
おもしろかったです!
時間ループものの物語は結構いろんな作品であるんですけど、2分!短い!
この短さがよかったです。
繰り返す2分をどうやって使ってこの状況を脱出できるのか!?ワクワクしました。
以下、、ネタバレありの感想になります↓
この映画一人も悪役がいないのがいいんですよ~。
誰か一人を責めることもなく、みんな同じ状況なんだからみんなで解決しよう!と人ごとにしたりもしない。
温かい気持ちで観賞できます。
平和な温泉街、京都は貴船の老舗旅館「ふじや」で起きるループ騒ぎ。
最初から旅館のスタッフも客も適応が早い。
ミコトちゃんなんて若いのにすごい落ち着いてるし(後にちょっとその理由もちょっとわかるんだけど、実際ループしたらパニックなっちゃうよ私。)。
一人だけがループしてるわけじゃないから心強かったのかな?
にしてもみんな前向きです。
むしろこのループをお客さんにゆっくり休めるいい機会と説明できる、そしてそれで納得する適応能力の高さよ。
でもほとんどの人がそれぞれ未来に何かしらの不安を感じてて(女将さんの不安は気遣いからの言葉だった気がするけど。)、共感もできました。
途中くらいまでは「なんだこれ?」「繰り返してる?」「お客さんに説明だー」「原因探るぞ!」って感じのストーリーがコメディ調に進む中、中盤あたりからほんのり甘酸っぱい恋愛ものになりつつ、後半パニックサスペンスに変わる。で、最後はヒューマンドラマでほっこり終わる。この玉虫色の変化っぷりが退屈しませんでした。
でもやっぱり途中の人が死ぬのは雰囲気がガラッと変わりすぎて怖かったー。
途中まであんなに「2分経ったら初期位置にもどる」とか「障子に穴開けてみるかー。どうせ戻るんだし・・・」とかホームコメディ&キャッキャウフフっぽかったのに不穏すぎるて。
この緩急が面白かったです。
ミコトちゃんのはなし
途中の恋愛パート、若いし気持ちはわからんでもないけど、私がタクだったらミコトちゃんはちょっと・・・いやかなりめんどくさいなーとは思っちゃいました(若いころの私はミコトちゃんよりめんどい女だったと思うけど、それは大昔のことなので棚に上げておく)
タクはアレ、多分自分の道を相談せずに考えて行動するタイプだから、ミコトちゃんには合わんと思うぜよ・・・(勝手な分析)
とはいえ、「え、ていうかあの二人付き合ってるの?その前段階の両思いだけど付き合うか付き合わないかの一番楽しい感じなの?どっちよ?」っていう煮え切らない感じがおばちゃん的にはたまりませんでした。
小説家コンビのはなし
そして作家先生ことオバタさん!クリエイティブなお仕事しているからか好奇心がすごすぎる。
誰もが一度は興味を持つ「死」を体験するなんて。
多分あの世界で実際に死んだ経験がある人はオバタさんだけなんじゃないでしょうか。
なんなら「一度死んでみた」ってエッセイ書いた方が売れるかもしれない。
もし時間がループしてても、普通の人はせめてPC破壊までにしてください。
(いつループ終わるかわからんよ?)
というか雪の中締め出し食らったのに次のループでなんの仕返しもしなかったスギヤマさん(風呂の人)いい人過ぎんかい?
映画内で一番文句言いそうな彼がもしかしたら一番の人格者なのかもしれない。
雑炊コンビ、その他人物について
雑炊コンビもなんやかんや相手には思いをぶつけすぎて暴力にまで発展しちゃったけど、旅館の人には当たらないからそこはちゃんとわきまえてるし、旅館の人も誰もミコトちゃんを責めないのが温かすぎる!
なんならそれぞれが「この現象、自分のせいかも」ってかばってくれる。
あー私もこの世界に行きたい(泣)
チノちゃんは最初こそパニックになったもののこのループをうまく使ってチケットGETしてるし、なかなかしたたかな子だわ。
で、料理長がいい!これ多分、料理長だけ当事者ながらもループをちゃんと理解しないまま終わってます。
解決後も普通にループのことは忘れて夕飯の仕込みに入るんだと思います。
そんな「料理のことしか頭になさそう」な料理長なのに、タクミのことはちゃんと気づいてた。
料理長・・・
この映画の一番好きな人かもしれないです。
エイジはアレだ。料理してるのもったいないよ。というかなんで料理人の道に進んだんだよ・・・
賢すぎるだろ。あなたは映画【インターステラー】側の人間なんじゃないかい?
インターステラーのレビューはこちら↓

まとめ
2分間、短いと思いましたが、意外とあれやこれやできるものなんだと感心してしまいました。
映画の中の人たちも短い時間を繰り返しながら、人生の悩みと向き合ったり、ループの解決へと向かっていきます。
この映画、すごく前向きでとても励まされます。
そしてなにより、2分間って結構いろんなことができるもんなんだなって気づかされました。
何もやる気が起きなくても2分だけ。ちょっと何か前に進めることをやってみる。
それを繰り返していたら、気づいたら大きな成果が出ているものなのかもしれません。
ちなみに実際に映画内で何回ループしたのか調べたところ、ファンの検証で【36回】と数えた方がいらっしゃいました。
36回だったら72分、約40回と考えても80分。
チヨちゃんが気にしていた時給は果たしてどうなるのか?
女将さんは優しそうだからそれなりの対応をしてくれそうです。
貴船、私は初めて知った場所ですけど、映画を観ててもいい場所だなーと思ったので、いつかあの川を見にいってみたいです。
映画の舞台「ふじや」旅館も実在するそうなので、映画を観てから神社に温泉にと楽しめそうですね!
その際は温泉中のループに気を付けて。