誰も本当のことは知らない【映画 『流浪の月』の感想】

映画
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小説『流浪の月』をAudibleで読んだらその内容に引き込まれてしまって、一気に聴き終わって、映画もあるという情報を見つけたので映画まで一気に観てしまいました。

2024年7月現在、Amazon primeで配信されています。

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作品情報

原作 凪良ゆう

監督・脚本 李相日

2022年公開

上映時間 150分

ジャンル ヒューマンドラマ

※全年齢視聴可となっている作品ですが、本編に結構生々しい性的・暴力・流血シーンが含まれています

登場人物/キャスト

家内更紗(かないさらさ)/広瀬すず・・・本作主人公。幼少時に誘拐事件の被害者として報道された。

佐伯文(さえきふみ)/松坂桃李・・・本作もう一人の主人公。19歳の時更紗を誘拐した加害者として逮捕された。

佐伯音葉(さえきおとは)/内田也哉子・・・文の母親。

中瀬亮(なかせりょう)/横浜流星・・・更紗の恋人。

(たに)あゆみ/多部未華子・・・文の恋人。

安西佳奈子(あんざいかなこ)/趣里・・・更紗のバイト先の仲間。シングルマザー。

安西梨花(あんざいりか)/増田光桜・・・安西佳奈子の娘。小学生。

阿方(あがた)/柄本明・・・文の働くカフェのビルのオーナー。

あらすじ

雨が降る公園。傘もささずに本を読む小学生の更紗(さらさ)に声をかける19歳の青年文(ふみ)。

家に帰りたくないと言う更紗を文が自宅に連れて行ったことで2人は共同生活を送ることになる。

自由で幸せな日々を送っていた2人だが、世間では『誘拐事件』として捜査が進められていた。

そして誘拐犯の被害者として保護される更紗と加害者として逮捕される文。

それから15年の月日が経ち、それぞれの生活を手に入れていた中偶然再会した2人。

世間から『被害者』『加害者』として位置づけられた2人の、2人しか知らない『真実』とは。

ネタバレありの感想

以下、映画の核心に触れるネタバレがあるので知りたくない方はスルーしてください。

↓   ↓   ↓

雨の公園で少女の更紗と19歳の文が出会うシーンからこの物語は始まります。

出会いのシーンの後は大人になった更紗の話が主になっていて、幼少時に何があったかはフラッシュバックするような感じで所々に挿入されているのですが、オーディブルで今作を聴いて話をすべて知ってから観てしまったせいか、映画はなんだかシーンがぶつ切りで逆に理解しづらい感じがしました。

あと、全体的に空気感が暗い・・・

ストーリー自体コメディ要素は皆無なので暗くなるのは仕方ないかと思うのですが、小説の方はそれでも悲壮感だけを感じず、むしろ不思議とどこか明るさもとれてスイスイ読めたのですが、映画はただただ悲壮感が前に出ている感じがしてちょっと気が重かったです。

キャストは松坂桃李さん、広瀬すずさん、横浜流星さん、多部未華子さんと有名俳優ばかりだし、まさかのチョイ役で内田也哉子さん(搭乗時間は少なかったけど、文の母親役なので重要だしチョイとは言わないか)に柄本明さんまで出ていたのでびっくりしました。

知らなかったけど公開当時は結構話題になった作品だったのかなぁ?
もともと映画にあまり詳しくないので私が情報に疎かっただけかもしれません。

というか、文の最大の秘密である病気のことも小説を読んでいたので知っていたのですが、出だしから松坂さんのTHE・男性の色気出しまくりの喉仏を見て「二次性徴がない人がこんな喉仏にはならんだろう」と現実に戻ってしまいました。
最後の告白以外、文自信の説明もあまり触れられていなかった分、もし私がストーリー初見だったら最後の文が病気を告白するシーンを観てもなんの病気なのかよく理解できなかったと思います。

あと、文の動き遅すぎ!歩き方からコーヒーを淹れるしぐさから何もかもがゆぅ~っっくりで「なんで!?」とモヤモヤしました。

動きが遅くなってしまう病気でもないし、精神的に不安定だとあんなにのんびりな動きになるの?と疑問に思いました。

文と言えば本当はロリコンではなく、子どもに執着していたのは成長できない自分を慰めるために成長していない子どもたちをみて安心していた、というところが大きかったのですが、映画にはそこは触れられずただ彼はロリコンであったかのように物語が終わってしまったのが悲しかったです。
ケチャップを拭いてあげるシーンなんか幼児に変なことしてる感すごい出てたし。

更紗に関しても、彼女の実の両親との『周りの家庭とは少し違うけど幸せな日々』についても全く語られなかったのは残念でした。

父の大切にしていたグラスによく似たものを阿方さんの店で見つけて、家族で過ごした日々と父親を思い出してずっと眺めていての阿方さんとの出会いが、映画のあのグラスをもらい受けるシーンでは「あ、お父さんのグラスに似てる」とちょっと見てたら阿方さんに「じゃぁあげるよ。これ、昔お父さんが使ってたやつかもね」って・・・あっさりしすぎて感情移入できませんでした。

その後もグラスについてあまり触れられないし、阿方さんそれ以来出てこないし。

そして梨花ちゃんは!?お母さんに引き取られたの?その後を教えてほしかったです。

そして最後は救いのない2人の逃避行って感じで終わり方は同じはずなのにハッピーエンドではないようなさみしい感じがしました。

まとめ

結構不満の残る感想ばかりになってしまいましたが、俳優の方々の迫真に迫る演技はすごかったし、映像は美しかったです。

上映時間内に350ページ以上ある小説をまとめるのは本当に大変なことなのだと思いますが、小説の解釈と違うところが多く出てきてしまって純粋に楽しめませんでした。

映画自体の口コミも決して悪いものではなく、むしろ高評価がたくさんついていたので「元ネタがー」とか考えなければおもしろい(おもしろいような内容ではないけれど)映画だと思います。

私も小説を先に読んでいなければもう少し楽しめたのかなと思いました。

トータルではちょっと長く感じたかな・・・

原作を読んでみたい方はこちらからどうぞ↓

ではまた!

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プロフィール
この記事を書いた人
あびう

男児二人育児中のアラフォー主婦
寝ること、食べることが大好き
面倒くさがり、のんびり屋ながら何かに挑戦しようとブログを開始

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