息子が先日家の近くの水路でドジョウをつかまえてきました。
飼いたい飼いたいと言い出したので飼育することになりました。
(たぶんお世話は私がほぼすることになります)
私にとってはドジョウ自体あまり見たことがなかったので知らないことだらけです。
さて、何から手を付けたらいいのやら?
この記事では
ドジョウを飼育してみたいけど何をどうしたらいいの?
今日ドジョウをつかまえてきたんだけど今から飼うにはどうすればいいの?
の疑問を一緒に解決していきます!
ドジョウってどんな生き物?
まずドジョウについて簡単に理解していきます。
コイ目ドジョウ科に分類される淡水魚です。コイ系だったんだ。。。
見た目はウナギみたいな長くて細いニュルニュルで、ナマズみたいなひげが生えています。(ひげの数や模様などはドジョウの種類によって変わってきますが、今回はそこらの水路でつかまえられる一般的な【マドジョウ】についてのお話になります。)
川や田んぼ、その近くの水路などに住んでいて冬は泥にもぐって越冬します。
マドジョウにはうろこがありません。
性格はおとなしめ。(個体によって違いはあります)
成長すると約10cm~20cm程になります。
寿命は2年から5年程(飼育環境によりかなり差があります。ご長寿だと8年も生きるとか。ホントに!?)
えら呼吸の他に『腸呼吸』『皮膚呼吸』も少しできるので酸欠に少しだけ強い(えら呼吸以外は酸欠になるような時に行います)
産卵期は5月ごろ~7月ごろ。しかし飼育下での繁殖はとても難しいようです。
まず何を用意しよう?
ドジョウを飼おう!となった時にまず用意するものは
水(水道水はカルキが含まれているのでカルキを抜いたもの)
餌(沈むもの・粒の小さいものが好ましい)
水槽(何匹飼うかにもよるけど45cm~60cmがおすすめ)
底砂(土壌が潜れるように粒の小さいもの)
他にも隠れ場所・水草・ヒーター・濾過器・ブクブク・ライトなど住環境にこだわれば色々ありますが、まずは今、ドジョウを飼うを考えたら最低限として上記のものがあれば大丈夫です。
色々揃えるのは少しづつでもOKです。(自分がそうしたので)
水道水じゃダメなの?
ドジョウは基本水質の変化に強いとされています。(個体によってはもちろんデリケートな子もいます)
とはいえ水道水をそのまま使用してしまうとカルキの影響で元気がなくなってしまいます。(最悪の場合も・・・)
水道水はあらかじめ日の当たる場所で1.2日ため置いてカルキを抜いた状態で使用するのがいいのですが、今!つかまえてきた今どうしたらいいの!?と言う場合はペットショップやホームセンターなどで売られている【カルキ抜き】を水道水に入れて使うとすぐ使用できます。
できれば元いた環境に近い水質や水温に近くして『水合わせ』をした方が生き物にとってストレスも少なくていいのですが、水生生物飼ったことないし水質とかわからないよ・・・ということもあると思います。
先ほどご説明したとおりドジョウは比較的水の変化に強いので水質は合わせられなくても大丈夫かと思いますが、せめて水温は近くしてあげてください。
暖かめの水で生活していたのにいきなり冷たい水に入れられたらショックで具合が悪くなることもあります。
カルキ抜いた水なんて今日は用意できないよ!という場合はつかまえた場所の水を使うといいと思います(というか水質もそのままだしこれが一番ベストだと思います)が、後日いつでも水を換えられるようにカルキ抜きやカルキをあらかじめ抜いた水を用意することをおすすめします。
何を食べるの?
なんでも食べる雑食さんです。
基本砂の中や泥の中、底の方にいるので底に沈むものをよく食べます。
野生のドジョウはミジンコなどのプランクトンやボウフラ・イトミミズやなどの昆虫の幼虫を食べていますが、飼育する際はペットショップやホームセンターなどで(もちろん楽天やアマゾンなどネットでも可)メダカのえさやミジンコ・赤虫など観賞魚用のえさを売っているので食べさせてあげれば大丈夫ですが、いろいろあって悩むな~と言う場合は【ドジョウのえさ】も売られていますので、それを与えれば間違いないです。
餌を買う際は底に沈むタブレットなどがおすすめですが、ドジョウは結構口が小さいので粒の小さ目のものがよいです。
ご飯を小さくつぶしたものやパンを細かく砕いたもの、お麩なんかも食べるようですが、栄養面を考えたらできるだけ魚用のご飯をあげるのがよさそうです。
水槽はどんなものがいい?
意外と大きく成長するのでできれば大き目の水槽を用意してください。
大体目安は3.4匹なら45cm、それ以上なら60cm以上の大きさが理想です。
(ドジョウ単体で飼育するのか、他の水生生物と一緒に飼育するのかも関係してきます。)
そして大切なのが蓋があること!
ドジョウは普段底の方にいることが多いのですが、たまに水面に上がってきてジャンプして脱走してしまうことがあるそうです(我が家ではその瞬間を見たことはまだありません)
そして周りに水がないと息絶えることに・・・悲しすぎるので水槽の蓋は必須です。
※完全密封で蓋をしてしまうと空気がなくなってドジョウが息ができなくなってしまうので、脱走しない程度の穴は確保してください。
底砂はどんなものがいい?
マドジョウは自然界の中では田んぼやその近くの水路、川や池や沼などの泥底で生活しています。
そして普段は泥の中でおとなしくしていることが多いようです。(中にはわんぱくもいます)
水槽の中で砂底はなくても生活できますが、できれば生活していた環境に近づけてあげるためにも底砂を用意しましょう。
また、冬など水温が下がってくると土や砂の中に潜って越冬する性質があるので水槽用ヒーターを使用しない場合は水槽の底にドジョウが潜れるくらいの厚さで底砂を入れてあげてください。
砂利や細かめの石だと潜ることがうまくできないので(潜ろうとして体が傷ついてしまうことも)おすすめは粒が細かく荒くない(とがっていない)もの。
川砂や田砂を入れてあげると潜って顔だけ出すかわいらしい姿を見ることができます。
田んぼの土を敷いてあげると生活環境に近くてドジョウもうれしいとは思いますが、ちょっと管理が難しそうなのでまずは砂での飼育がおすすめです。
底砂の深さは全体的に大体2~3cmほどあればいいと思います。
ブクブクはあったほうがいい?
ブクブクとはいわゆる【エアレーション】のことを指します。
水中に酸素を送るためのもので、
水槽内の生き物が多くて酸素が少なくなってしまう
フィルターなどを使用しておらず水流が全くない(空気が循環しない)
水槽に対して飼育している水生生物が大きい
という時に使用するといいかなーというものです。
しかし、必ずないとダメと言うことはありません。
ドジョウはえら呼吸をしていますが、酸素が足りないなーと思ったら水面にあがってきて空気を吸っておしりから出したりします(おならみたいに見えます)
頻繁にそのような行動が見られる場合は、もしかしたら水中の酸素が足りていないのかもしれないのでブクブクを置いた方がいいです。
ブクブクは飼育環境、ドジョウの行動を観察してから用意しても問題ないと思います。
ちなみに水草を入れておいてあげると明るい時間帯は光合成により酸素を供給してくれるみたいです。
フィルター(ろ過器)はないとダメ?
ドジョウは意外とよく食べます。
そして食べた分よく出します。
するとやはり水が汚れていくんですよね。
私も最初の方は水をこまめに換えればフィルターはいらないだろう!と思っていたのですが、水をこまめに換えること自体がドジョウのストレスになる上に、水を換えているはずなのに徐々に水の濁りがひどくなってしまったのでフィルターを設置しました。
するとどうでしょう。
水がみるみる透明になっていくではありませんか。
フィルターは設置することを強くおすすめします。
なくても飼育できるよ?とも聞くんですけどそういう水槽はバクテリアがほどよく住んでいて生態系バランスがいい感じに出来上がっているんだと思います。
水槽初心者はフィルターを用意した方がいいと思います。
水草は必要?
水槽で生き物を飼う=水槽ってイメージありませんか?
私はガッツリそのイメージがあって迷わず「水草を買いに行こう!」ってなったんですけど、いざペットショップの店員さんに水草の必要性をたずねたら
「ドジョウの飼育に必ず水草が必要かって言われたらなくても大丈夫ですよ」
とのことでした。
あくまで見栄えを考えて入れるなら入れる程度のもののようです。
とはいえ水草は水質を改善してくれたり、酸素を供給してくれたりもしてくれるのであって悪いものではありません。
しかもドジョウは隠れるのが大好きです。
結局我が家では水草を入れていますが、格好の隠れ場所&たまに水草に乗っかって休んでいたり、愛らしい姿を見せてくれています。
水草を入れる際に注意したいのが、底砂問題です。
ドジョウは砂に潜ったり掘り起こしたりするので、水草を根付かせるように設置はできません。
なので浮いた状態でレイアウトするようになるかと思います。(上手に植えている人もいるかもしれません。)
水草はコレ!というおすすめはとくにありませんが、あえて言うなら【浮草系または浮かんだ状態でもいい水草】がいいと思います。
ちなみに我が家の水草はアナカリスとなんか葉っぱが細かいやつです(ミリオフィラムってやつかなぁ?買う時に見たけど忘れました)
設置しすぎるとドジョウの泳ぐスペースがなくなってしまうので水槽のサイズにあわせて置く量を調整してください。(水草はりきって買いすぎて困った)
まとめ
ざっくりドジョウをつかまえた時に必用な物を紹介してきました。
水槽
水
えさ
必要最低限はこれです!
今日ドジョウをつかまえてきた!お店もしまってる!なにもないけどどうしよう!?という場合は
水を入れる入れ物(バケツとか洗面器とか)
水(捕獲した場所の水)
エサ(パン、かつおぶし、麩などを細かくしたもの)
(つかまえた当日はドジョウも環境の変化にオロオロしているのでエサはあげても食べないかもしれません。)
とりあえずこれを用意して後日できるだけ急いで水槽とエサを買ってきてあげてください。
その他の物は必要になった時にそろえたらいいと思います。
注意点(大事!!)
ここまでドジョウの飼育についてお話ししてきましたが、大切なことがあります。
・生き物には当たり前ですがいのちがあります。
お世話する自信がない場合は、つかまえたら観察してすぐにつかまえた場所に逃がしてあげてください。
住処から離れて不安になっていると思います。できるだけかわいがってあげてください。(しかしなでたりやたら触ると弱ります。えさやりや水替えなど身の回りのお世話程度に・・・)
・つかまえる場所に注意してください。
田んぼでガサガサする場合は田んぼの持ち主に必ず許可をとってください。
むやみに田んぼに立ち入るとお米の収穫等に影響が出てしまいます。
水路もできるだけ土地の管理している人に一言、「生き物つかまえたいのでガサガサしていいですか?」等聞いた方がいいと思います。
川などでガサガサする場合は特に気をつけてください。水辺は危ないのでお子様は必ず大人の人と行ってください。
その他生き物をつかまえてはいけない場所が時々ありますので(市町村が管理している池とか)確認をしてから捕獲してください。
・毎日お世話していると結構かわいくて愛情がわいてきます。
割り切れないとドジョウ料理が食べられなくなる可能性がありますのでご注意ください。
そんなこんなで私が2か月ドジョウを飼育した体験談もありますので興味を持たれた方はぜひごらんください↓
ドジョウの屋内飼育体験談【2ヶ月経過】 – とりあえずやってみる (madogiwaneko.com)
そんな感じでドジョウの屋内飼育方法超初心者編でした!