スーパーで見かけるお魚、定番はやっぱり鮭・サバ・さんま・まぐろ等々でしょうか?
今回値引きコーナーで個人的にはじめましての魚を見つけたので買って調理してみました。
その名もカナガシラ。
ご存知ですか?
もし定番系だったらドンマイで!
カナガシラとは?
カナガシラとは、カサゴ目・ホウボウ科に分類される魚です。
名前の由来は頭が固いから(金頭でカナガシラ)だとか。(所説あり)
北海道から九州までの沿岸で生息しています。
寒い時期には油が乗るそうです。(旬は10月ごろから初春・・・3月くらい?)
体のサイズのわりには可食部が少なく、小さいものになると練り物(かまぼことか)の材料にも利用されているそうです。
見た目はホウボウに似ていますが、ホウボウ釣りをしている人からは外道として扱われてしまうお魚です。
が、美味しい。
むかしむかし、お殿様が食べる高級魚として扱われていた時代もあるそうな。
しかし時は流れて現在では比較的安価で取引されています。
長崎では別名「ガッツ」と呼ばれ縁起物として節分に食べる風習もあることから、この時期だけ市場価格がグッと上がるとか。
(個人的には別名の「ガッツ」って言うのにあやかって、何か頑張りたい日の前に食べるとかもいいんじゃないかと思ったり)
旬で新鮮なものはお刺身にすると、旨味と甘みがある上に見た目にも美しいらしい(今回のは値引き品だったので新鮮ではありません・・・お刺身いつか食べてみたい)
調べてみたら皇室のお食い初め(赤ちゃんの生後100日のお祝いに、「一生食べ物に困らないように」と願いを込めてご飯を食べさせる真似をする儀式)にもこのカナガシラが使用されたとか。
結構すごい魚でした。
そんなこんなであまりメジャーな魚ではないけれども、人生で一度も出会えないレベルのレアさではないので見かけたら「あぁこれがカナガシラか」と思いを寄せてほしい子です。
とりあえずアクアパッツァにしてみた
カナガシラは塩焼き、干物、煮つけなど色々な食べ方で親しまれていますが、今回は畑でいい感じのミニトマトがあったのでアクアパッツァにしてみました。
アクアパッツァ・・・イタリア料理の一種。魚介類をニンニク、トマトとオリーブオイルで煮込んだもの。
(もとは海水で煮込んだとか、肉を入れることもあるとかいろいろ書いてありましたが、ざっくりこんな感じです。)
定番のレシピは大体アサリとニンニク、白身魚とトマトをオリーブオイルと白ワインで煮込んで味付けは塩コショウのみって感じなのですが、今回家にアサリが不在だったので代わりにシメジを使いました。
作り方
分量はお任せだし、作り方もテキトーです。(料理うまくない系主婦)
参考にならないと思いますが、雰囲気をお楽しみください。
材料(量は味見しながらお好みでどうぞ)
かながしら(値引き品。半額シールが輝いて見える)
ミニトマト
(夏の終わりにホームセンターで売り切り価格になってたやつをダメ元で畑に植えたら、今になって鈴なりに実がなっててありがたや)
シメジ
(石突をとったら洗わないでそのまま使った方が美味しいし、栄養価も高いらしい。袋に「洗ってから使ってください」って書いてあったら洗ってください)
ニンニク
(畑で育ったやつ。ニンニク大好きなので多めにしました。プランターでも育つからニンニク好きは是非育ててみてください。)
オリーブオイル
(オリーブオイル最近超高級食品になっちゃったので使う量ものっすごく減らしてるんですけど、そうするとなかなか終わらないので今度は酸化して味が落ちるっていう悲しいことになってます。)
水
(普通の水道水でもペットボトルの水でも)
塩・胡椒
1.フライパンに粗目のみじん切りしたニンニクを入れて、オリーブオイルをニンニクがかぶるくらい入れる。
2.フライパンを火にかける。(弱火。火が強いとニンニクすぐ焦げる。)
3.ニンニクの香りがプワ~っとしてきたら、シメジを一緒に炒める。
4.シメジがしんなりしてきたら気持ち火を強めて(ほんと気持ち。火が強いとニンニク焦げるから、焦げるのどうしても避けたい場合は、一度ニンニク&シメジ別皿に移した方がいいかも)カナガシラを焼く。
5.カナガシラの両面に、『自分的に美味しそうな』焼き目がついたらヘタを取って洗ったミニトマトを入れる。
(シメジとニンニクを別皿に避けていたあなたはここで入れることを忘れずに!)
6.水を少し入れて蓋をして弱めの中火で煮込む(水の量はカナガシラの身体が1/3浸る程度?トマトからも水分でるし、水多すぎると味が水っぽくなるので少なめの量から試してみてください)
7.5~10分したら煮汁がちょっと減ってると思うので、塩・胡椒で味を調えて完成。
(塩・胡椒は味見しながら調整してください。材料から味が出てて意外と味しっかりしてるかも)
味の感想
で、出来上がったものがこちらです。
うん。カナガシラが可哀そうなくらい美味しくなさそうです。
盛り付け、皿のチョイス、すべてにおいてセンスのかけらもありません。
傷だらけのテーブルがさらにそれを引き立てています。
しかし、食べてビックリ!
これがうンまい!
箸でほぐしやすいしっかりとした弾力のある白身が他の材料の旨味をいい感じに吸収していて、美味しいです。
骨もしっかりとした大き目のものが多いので取り外しやすいなと思いました※個人の感想です。
とりあえず3人分お皿に分けたのですが、煮汁の分配を間違えてこの一皿は汁が少な目です。
ここが敗因でした。汁が美味しいのに。
子どもたちは熱したトマトがそもそも好きじゃないので「リピなし」と言っていましたが、いや、美味しいよコレ。
(トマト部分以外は完食していたので、トマト以外は美味しかったそうです)
まとめ
結果、カナガシラは美味しい!
ということで完食しました。
また値引きコーナーで見かけたら今度は塩焼きでも挑戦してみようかと思います。
寒い時期が旬のカナガシラは、鍋に入れるのも美味しいみたいなのでおすすめですよ。
今回は頭も内臓も取ってある『調理済み』の物だったので簡単料理ができましたが、いつか丸ごとにも挑戦してみたいです。
金頭・・・どれくらい硬いんだろう?